2010/11/30

12/10.上智大学国際化拠点事業の企画として高等教育に関する国際シンポジウム

第三世界の教育研究会の先生方

日頃はお世話になっております。

今般、以下の通り、米澤彰純先生の科研グループにご協力いただき、上智大学の国際化拠点事業の企画として高等教育に関する国際シンポジウム(12月10日午後5時~上智大学2号館17階会議室)ならびにセミナー(前日、12月9日午後3時~上智大学中央図書 L-812)を開催させていただくこととなりました。お忙しいことと存じますが、先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。

http://www.sophia.ac.jp/index.php/jpn/content/download/16024/164054/file/20101210_g30sympo.pdf

11月30日 上智大学 北村友人 杉村美紀




2010/11/29

2010 年 11 月 27 日(土)第三世界の教育研究会例会が名古屋大学大学院国際開発研究科で開催

名古屋大学大学院国際開発研究科の劉靖です。

11月27日に第三世界の教育研究会例会が国際開発研究科で行った。沢山の方がいらっしゃっていただいて、誠にありがとうございました。

例会では、名古屋大学大学院国際開発研究科の修士課程の学生たち(Oyutulkhuur Jukovさん、Takuya Akadaさん、Ayaka Iwatsukiさん、Yuki Shimazuさん、Mariko Hirukawaさん)が自分たちの修士一年生のゼミで研究したプロジェクタを発表した。そして、国立教育政策研究所からの斉藤泰雄先生は短い時間にラテンアメリカの高等教育の長い歴史とその変化について、発表した。例会の後半に入り、立命館大学からの羽谷沙織先生はカンボジアにおける教科書のなかの舞踊教育についての発 表をした。最後に、大阪大学の澤村信英先生が学生である稲垣陽平さんと伊藤瑞規さんと共に、「ケニアの初等教育分野における「マルチ・フィールドワーク」の試みー学校文化をめぐって—」というテーマとしての研究結果を発表した。

また、発表中、出席した先生方が発表者たちといろいろな意見交換をして、ためになる議論も あった。初めで参加した私として、楽しくて、勉強になった4時間だった。

次の例会に楽しみにしております。
JING LIU
Program in Education and Human Resource Development
Graduate School of International Development
Nagoya University

2010/11/24

『内外教育』11月19日号

東京海洋大学の森下です。

『内外教育』の11月19日号に、<世界の動き>シリーズで、「タイのナショナルテストの動向」を書きました。大分大学の平田利文さんと連名です。

たった3頁の小論ですが、2009-11年の科研費(基盤研究C)「タイの基礎教育改革におけるナショナルテストの導入と成果に関する実証的研究」における現時点での研究成果の一部です。本研究会でも、昨年12月例会で発表したテーマです。内容としては、ナショナルテストの概要を述べた上で、代表的なO-NETという試験の実際を現場での観察を基に報告しました。今年6月の日本比較教育学会で自由研究として発表した内容にほぼ沿っています。

学術論文と違って、タイの教育をまったく知らない読者を想定して短くまとめることに苦心しました。ご覧いただけると幸いです。
http://www.jiji.com/service/senmon/educate/index.html
※上のURLでは記事は読めません

2010/11/11

2010年11月例会のご案内(日程確定)[例会告知]

第三世界の教育研究会開催のお知らせ
2010年11月11日

2010年11月の「第三世界の教育研究会」例会を下記のとおり開催いたします。万障お繰り合わせのうえ、ご参加くださいますようご案内申し上げます。本例会は、関西方面で行われている「国際教育発展・協力研究会」との共同開催です。



【日時】2010年11月27日(土)14時00分より
【場所】名古屋大学 大学院国際開発研究科8階

【発表】
名古屋大学大学院国際開発研究科院生チーム
「USAIDの教育支援-本部、タンザニア、カンボジアの教育担当者とのインタビューから」(英語での発表)

斉藤泰雄さん(国立教育政策研究所)
「ラテンアメリカ高等教育論」(仮)

羽谷沙織さん(立命館大学)
「カンボジアの舞踊教育にみるクメール文化の創出」(仮)

澤村信英さん(大阪大学)稲垣陽平さん(同院生)伊藤瑞規さん(同時学部生)
「ケニアの初等教育分野における「マルチ・フィールドワーク」の試みー学校文化をめぐって―」

会場案内:
名古屋大学東山キャンパス(下記リンクの45番)
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama/

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第三世界の教育研究会ブログ(2010年1月以降)
http://3rd-world-education.blogspot.com/
(2009年12月まで)
http://blog.livedoor.jp/the3rdworldeducation/










2010-

2010/11/10

MDGsの8つの目標にちなんだ8編のショートフィルム

オックスファム・ジャパンよりMDGsの8つの目標にちなんだ8編のショートフィルムのご案内を頂きました。詳細は下記の通りです。
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MDGsの8つの目標にちなんだ8編のショートフィルム
ヴィム・ヴェンダース、ガス・ヴァン・サントなど8人の著名な映画監督が制作
『8 -Eight-』11月13日より、アップリンクXにてロードショー
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MDGsの達成期限の2015年まであと5年。
その達成が危ぶまれる中、この危機的状況に対して警鐘を鳴らすため、ヴィム・ヴェンダース、ジェーン・カンピオンなど8人の著名な映画監督が立ち上がり、各目標にちなんだ8編のショートフィルム『8
-Eight-』を制作しました。
これらの作品は、先進諸国政府そして世界中の人々に向けて、MDGsという「世界の約束」を果たすため一層の努力が必要であることを強く訴えかけています。
この『8 -Eight-』が、2010年11月13日(土)より、アップリンクX(東京渋谷)にて、一般公開されます。チケットは、通常当日1,500円、前売り1,300円のところ、オックスファム・ジャパンを通すと1,000円でご購入いただけます。
ぜひこの機会にご覧ください。
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『8 -Eight-』(100 min、日本語字幕)
【監督】 ジェーン・カンピオン、ミラ・ナイール、ガエル・ガルシア・ベルナル、ヤン・クーネン、ギャスパー・ノエ、アブデラマン・シサコ、ガス・ヴァン・サント、ヴィム・ヴェンダース
【上映日程】2010年11月13日(土)より
【上映時間】連日18:50より
【会場】アップリンクX (渋谷東急本店 右側道200m先右手)
東京都渋谷区宇田川町37-18
トツネビル2F TEL: 03-6825-5503
==> http://www.uplink.co.jp
【チケット】一般1,500円/学生1,300円(平日学割1,000円)/小・中・シニア1,000円/前売り1,300円/オックスファム・ジャパンにお申込1,000円
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< 『8 -Eight-』 について >
MDGsの達成期限の2015年まで、あと5年となり、その達成が危ぶまれる中、この危機的状況に対して警鐘を鳴らすために、ヴィム・ヴェンダース、ジェーン・カンピオンなど8人の著名な映画監督が立ち上がり、各目標にちなんだ8編のショートフィルム『8
-Eight-』を制作しました。これらの作品は、先進諸国政府そして世界中の人々に向けて、MDGsという「世界の約束」を果たすため一層の努力が必要であることを強く訴えかけています。
*『8 -Eight-』に関する詳細は下記をご覧ください==> http://oxfam.jp/2010/10/mdgs_6.html
<お問合せ>
特定非営利活動法人 オックスファム・ジャパン
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2F
Tel: 03-3834-1556 Fax: 03-3834-1025
Email: oxfaminfo@oxfam.jp
URL: www.oxfam.jp

■ オックスファムとは
オックスファムは1942年にイギリスのオックスフォードで設立され、世界99カ国で活動する国際協力団体です。世界17の国・地域に拠点を置き、貧困を克服しようとする人びとを支援し、貧困を生み出す状況を変えるために活動しています。オックスファム・ジャパンは2003年に設立され、アドボカシー(政策提言)・キャンペーン、長期開発支援、緊急人道支援、国内啓発事業を通して、貧困のない世界の実現を目指します。URL:
www.oxfam.jp







2010/11/01

BRICsって知っていますか。

BRICs、ブラジル、ロシア、インド、中国という成長著しい新興経済圏を指した言葉です。こうした新興経済圏には、EFAレベルとは異なるなにか共通する教育上の課題があるのではないか、というきわめて素朴な疑問から出発して、「新興経済圏諸国の国際競争力と教育の課題 」という小論を書いてみました。(『国立教育政策研究所紀要』第139 集 pp.133-143 2010年3月)。

メキシコやチリといった国を主たる研究の対象としてきた経験から、最近、こうした開発途上国から卒業直前という国のグループの教育政策や課題が気になっています。ポストEFAに何が来るのかという関心です。 BRICsだけでなく、南アフリカ、インドネシア、メキシコ、トルコも取り上げて見ました。もちろん、一人でこれらの国全体について、目配りをすることは不可能ですので、一つの国際的データ(『グローバル競争力報告』)のみに依存したエッセイといった程度のものです。少なくとも、これらの国の間には、教育の重要性に対する国民的合意、強烈なオナーシップ意識という点で、かなり共通のものがあるという印象が残りました。研究
所のホームページで見ることができますので、関心のある方は、ご一読下さい。

斉藤 泰雄 (国立教育政策研究所)

はじめて女子教育論を書きました。

広島大学のCICEの紀要(第13巻第1号、2010年4月)に、「初等義務教育制度の確
立と女子の就学奨励---日本の経験」という論文を書きました。

もちろん、これは開発途上国における女子教育の問題と振興策を念頭において、かつての日本の経験を振り返ってみようという意図で書いたものです。 日本も明治時代の前半期くらいまで、女子の就学率は30%前後という状況で、ジェンダー格差も男子の半分程度という時期がかなり長い間続いていました。こうした女子就学の低迷状況にはどのような社会背景があったのか。問題に対処するために、わが国の政府と社会はどのような行動を採ったのかを探ってみました。今回扱ったキータームの一つは「子守学校」で、まさに「おしん」の世界でした。私自身、途上国のものも含めて女子教育論を書いたのは人生でも初めてのことでした。

ちなみに、本論は、CICEの紀要でシリーズで書いてきた「日本の経験」ものの第4弾というこ
とになります。たぶん、CICEのホームページでも、閲覧が可能になると思いますので、フェミニズムとはほとんど無縁のオジさんの書いた女子教育論に関心があれば、読んでみて下さい。

斉藤 泰雄 (国立教育政策研究所)

グローバル政策イニシアチブ(GPI)のフォーラム開催について

このフォーラムは日本の成長戦略を扱うなど、
第三世界の教育とは一見関係がなさそうですが、
先進国と途上国の問題は緊密に絡み合っており、
途上国からの人の動きである外国人労働者問題はその一つです。
国際移民の問題、日本のグローバル化への対応などに
興味をお持ちの方にご紹介致します。(江原裕美)

11月27日(土)東京開催のGPIフォーラム2010の
ご案内をお送りいたします。添付(チラシ)および
下記詳細プログラムをご高覧ください。
ご参加いただける方は、GPIウェブサイト(http://www.gpi-japan.net/
からご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。
GPIフォーラム2010運営メンバー一同
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第4回グローバル政策イニシアティブ(GPI)フォーラム2010
総合テーマ「対内・対外政策の戦略的融合」
主催:グローバル政策イニシアティブ(GPI)
会場:城西国際大学東京紀尾井町キャンパス
東京都千代田区紀尾井町3-26
地図アクセス:http://www.josai.ac.jp/sisetsu/kioicho.html
共催:城西国際大学大学院国際アドミニストレーション専攻
後援:国際交流基金CGP
Brand New Japan (BNJ) その他
2010年11月27日(土) 13:00〜(受付開始 12:30)
資料・コーヒー代等 2000円 (学生 1000円)
フォーラム出席登録: www. gpi-japan.net から登録フォーム
へ (受付締め切り:11月24日(水))
お問い合わせ:info@gpi-japan.net (直接大学へのお問い合
わせは一切ご遠慮くださいますようお願いいたします)
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プログラム概要 (予定)
受付開始 12:30
開会(13:00−13:10)
小池洋次 (GPI顧問・関西学院大学教授)
清水美香 (GPI共同ディレクター・米国東西センター客員
研究員)
第一部(13:10〜14:50)
GPI「政策羅針盤」会議・キックオフラウンド:「日本の成
長戦略と課題」
GPI2009東京フォーラムでは、政策市場・産業を促し、様
々な政策形成基盤の欠如を補い、基盤構築の取り組みを進める
ことが急務であることが再認識された。それを進めるためには
、継続的に、国家政策優先性を明確にし、それに基づいたリソ
ース配分と政策実施の検証のためのプラットフォームが必要で
あるという認識に立ち、GPIは、サブネットワーク(GPI-S
Net)「政策羅針盤」会議を立ち上げる。そのキックオフラウンド
として、本パネルでは、「日本の成長戦略と課題」に焦点を当
て、外交・安全保障、経済、エネルギー・環境、財政・社会保
障、の主に4つの分野における成長戦略の現状と課題に沿って
、議論を行う。そこでの議論を通して引き出されるインプット
を、「政策羅針盤」会議の第一弾としてとりまとめる。
ファシリテーター/スピーカー/コメンテーター〔予定〕
鈴木崇弘(城西国際大学客員教授)、古賀慶(米国・タフツ大
学博士候補)、田中秀明(政策大学院大学客員教授)、中林美
恵子(衆議院議員)、小池政就(東京大学特任助教)、 岡野
貞彦(経済同友会副理事・執行役)、古川勝久(科学技術振興
機構フェロー)他
コーヒーブレイク(14:50−15:20)
BNJとのコラボレーション「次代政策ダイアローグ」(詳細
は後日発表)
第二部 (15:20〜17:00)
国際交流基金CGP助成「グローバル・ヘルス&グローバル・
エイジングと移民問題」プロジェクトワークショップ:
「外国人労働者をより良く受け入れるための政策選択肢とは:
日米知識共有」
GPIが2010年度、国際交流基金日米センター・CGP(Center for
Global Partnership) の助成を受けて実施している「グローバル・ヘルス&グローバ
ル・エイジングと移民問題」プロジェクトに基づき、「外国人
労働者をより良く受け入れるための政策選択肢とは:日米知識
共有」をテーマに議論を行う。同プロジェクトでは、如何に(How
to)より良く受け入れるかに焦点を当て、�国内・国外間の知識
の融合、�マクロ・ミクロレベル間の知識の橋渡し、�専門枠
を超えた知識の融合を目的としている。特に、本パネルでは、
この研究プロジェクトの中間報告を通して、市民対話を含めた
セッションを進める。
ファシリテーター/スピーカー/コメンテーター〔予定〕
清水美香(米国・東西センター客員研究員)、上岡直子(米国NGO
CRSコンサルタント)、清田英己(米国NGO IBASYO代表)、
江原裕美 (帝京大学教授)、Robyn Stone(米国
・Institute for Future of Aging Services 執行役員 /元ク
リントン政権保健福祉省副次官補)、上野真城子(関西学院大
学教授)
閉会:(17:00-17:10)
関係者挨拶・まとめ
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GPIフォーラム2010運営メンバ-清水美香(GPI共同ディレクター・米国東西センター)/古賀慶(GPIアシスタントディレクター・米国タフツ大学)/野呂尚子(GPIアシスタントディレクター・科学技術振興機構)/五十嵐千恵(GPI事務局代表・マンスフィールド財団)/
鈴木崇弘(GPI顧問・城西国際大学) /小池洋次(GPI顧問・関西学院大学)/上野真城子(GPI顧問・関西学院
大学)
*********************************************
グローバル政策イニシアティブ(GPI)
e-mail: info@gpi-japan.net
www.gpi-japan.net

デンマークより

デンマークの地方都市におけるエネルギー政策と教育に関する発表を聞いた時の写真を掲載します。2029年までに二酸化炭素排出量をゼロにする『ProjectZero』事業が現在進行中だそうです。「そんなのも無理に決まっている」と日本では思っていましたが、デンマークでの風力・太陽光発電などの細かな普及を見ていると、「できるかも」と感じざるをえませんでした。

おっと、これのどこが「第三世界」かって?COP10名古屋で大変だったのは、何だったのかを思い出していただければ・・・。

これから、研究会の会員が、日本を含む現地からの簡単な紹介をしていくと思いますので、どうぞお楽しみに。
丸山英樹(国立教育政策研究所)

最近のマイワーク

2004年に出版した『ラオス少数民族の教育問題』(明石書店)を英語で出してみようと思い、2009年1月にMinority Education and Development in Contemporary Laos(Union Press) として出版しました。学振の研究成果公開促進費(翻訳・校閲)に応募2度目で何とか通り、調査しながら、そして原著を大幅に加筆修正しながらの作業でしたので合計3年くらいかかってしまいましたが、英語にすると世界の皆さんに読んでもらますので、お勧めです(拙書はあまり売れていませんが…)。





もうひとつ ご紹介をさせて下さい。院生の時から、Minority/Educationを研究のキーワードとしていながら国内のマイノリティや特別支援教育についてあまりにも知らないことが多すぎました。そこでインクルーシブ教育の概念や様々な障がい・ハンディを持った子どもたちの教育の在り方について考えたいと思い、『子どもにやさしい学校ーインクルーシブ教育をめざして』(ミネルヴァ書房:2009年)という本も出版しました。特別支援の教育現場や単親家庭・発達がいの専門家など全国を尋ね歩いたり、知的障がいのある児童の下校ボランティアをしながら編集した本です。専門外の挑戦でしたが、研究者として今までとは全く違う視点で研究のエッセンスを得ることができましたし、(人間として・親として)人生の見方も変わったような気がします。



皆さんのマイワークに関してもぜひお聞かせ下さい。
乾 美紀(神戸大学)