2010/11/01

最近のマイワーク

2004年に出版した『ラオス少数民族の教育問題』(明石書店)を英語で出してみようと思い、2009年1月にMinority Education and Development in Contemporary Laos(Union Press) として出版しました。学振の研究成果公開促進費(翻訳・校閲)に応募2度目で何とか通り、調査しながら、そして原著を大幅に加筆修正しながらの作業でしたので合計3年くらいかかってしまいましたが、英語にすると世界の皆さんに読んでもらますので、お勧めです(拙書はあまり売れていませんが…)。





もうひとつ ご紹介をさせて下さい。院生の時から、Minority/Educationを研究のキーワードとしていながら国内のマイノリティや特別支援教育についてあまりにも知らないことが多すぎました。そこでインクルーシブ教育の概念や様々な障がい・ハンディを持った子どもたちの教育の在り方について考えたいと思い、『子どもにやさしい学校ーインクルーシブ教育をめざして』(ミネルヴァ書房:2009年)という本も出版しました。特別支援の教育現場や単親家庭・発達がいの専門家など全国を尋ね歩いたり、知的障がいのある児童の下校ボランティアをしながら編集した本です。専門外の挑戦でしたが、研究者として今までとは全く違う視点で研究のエッセンスを得ることができましたし、(人間として・親として)人生の見方も変わったような気がします。



皆さんのマイワークに関してもぜひお聞かせ下さい。
乾 美紀(神戸大学)