2010/11/01

BRICsって知っていますか。

BRICs、ブラジル、ロシア、インド、中国という成長著しい新興経済圏を指した言葉です。こうした新興経済圏には、EFAレベルとは異なるなにか共通する教育上の課題があるのではないか、というきわめて素朴な疑問から出発して、「新興経済圏諸国の国際競争力と教育の課題 」という小論を書いてみました。(『国立教育政策研究所紀要』第139 集 pp.133-143 2010年3月)。

メキシコやチリといった国を主たる研究の対象としてきた経験から、最近、こうした開発途上国から卒業直前という国のグループの教育政策や課題が気になっています。ポストEFAに何が来るのかという関心です。 BRICsだけでなく、南アフリカ、インドネシア、メキシコ、トルコも取り上げて見ました。もちろん、一人でこれらの国全体について、目配りをすることは不可能ですので、一つの国際的データ(『グローバル競争力報告』)のみに依存したエッセイといった程度のものです。少なくとも、これらの国の間には、教育の重要性に対する国民的合意、強烈なオナーシップ意識という点で、かなり共通のものがあるという印象が残りました。研究
所のホームページで見ることができますので、関心のある方は、ご一読下さい。

斉藤 泰雄 (国立教育政策研究所)